2013年04月19日

訃報続報

作家の江口康隆1月9日に食道ガンで逝去・・・。
もう一度ゆっくり話がしたかった・・・。今にして思えば、最後の個展、[ 文学的な余りに文学的な ]のオープニングに行けなかったのが悔やまれます。
改めて[ 文学的な余りに文学的な ]のコンセプトメッセージ(Gallery HAMのH.P.から無断転載)の抜粋を・・・


私は今まで幾多のイメージや散文・詩に魅せられてきた。

何故 像と言葉がこれほどの力を持つのか?

両者はどのような関係にあるのか?

いつか上記のような疑問をテーマにして
作品を作るようになっていた。


・・・・・・・・
素材として、ダンボールを多用しているのは

私なりのテオドール・アドルノへの返答である。

彼は『アウシュビィツ以降詩を書くことは野蛮である』と言った。


私は美しいものを追求したいとは思わない。

そのためにダンボールを使用することによって

美への罠に落ちないように、用心しているに過ぎない。



江口康隆 2012.7.11


江口康隆の作品。「メルロポンティ」2002年。
ちなみにワタクシの所蔵しているものはこれではなくハンナ・アレントをモチーフにした作品


(画像は西村画廊のH.P.より)


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この記事へのコメント
書き込み失礼します。

どこかで仕入れたフライヤーを見て、惹きつけられるものがあったのか?見に行きました。

しかし、コンセプトを大事にというが、つまるところ、子供の頃描かされた好きな人の似顔絵、好きな作家の似顔絵で終わってしまって、観る側は有名人のお馴染みの写真に惹かれている面が強く、一種の便乗になってしまっていると感じた。
正直、ダンボールに描く程度では弱く、結局のところそれ以上のものは無かった。

それでいてこの画廊は似顔絵画家を蔑視しているので、嫌な感じを覚えて気分悪く終わってしまったので残念。
Posted by K_TMS at 2013年04月27日 16:44
K_TMS様、コメントありがとうございます。
さて、
>観る側は有名人のお馴染みの写真に惹かれている面が強く、一種の便乗になってしまっていると感じた。

>それでいてこの画廊は似顔絵画家を蔑視しているので

ここのところもう少しご説明いただけないでしょうか?ご趣旨が今ひとつよく掴めないので。
Posted by 偏執長 at 2013年05月01日 00:23
一ヶ月も経ってるのにすみませーん。

>観る側は有名人のお馴染みの写真に惹かれている面が強く、一種の便乗になってしまっていると感じた。

「文学的」というが、実際は「ビジュアル的」なんじゃないかと感じた。

 というのは、モデルは有名写真であって、見てる方は「おなじみの顔」を見て共感してる。

無名な画家の知られざる作品ばかりを元に描いたらどのくらいの反応があるか?

意外性をカンバスに求めるのも物足りない。

そして、有名人に便乗している。

この画廊自体にそれを強く感じてしまった。

チラ見しただけで全ての判断をしてはならない。

お互い様ですけどね。
Posted by K_TMS at 2013年05月30日 21:06
K_TMS様。

ご返事ありがとうございます。

さて、小生の場合、江口作品を観る時、描かれた各人(それぞれ有名と言えば有名ですが、というか超有名ですね)を観ることによってそれぞれのテキストが想起されてしまいます(勿論、断片的かつ不正確に、かつ全体として。「断片的」、「不正確」、「全体」の関係についてはここでは触れません)。その意味では江口の作品は非常に「文学的」なのかもしれません(そこを小生は面白がっている訳ですが)。江口がそこを狙っているのだとすると、モデルに有名人の「有名写真」を使い「おなじみの顔」を観る側に提示する必要があるように思います。もしそうであるとすると、「無名な」画家の知られざる作品を元に描くことに意味はないことになってしまうのでしょう(匿名の思想はあり得ないのかという問いも今は問いません。小生の無知故にwその描かれた対象を知らないということもあり得るのでしょうしw)。
また、江口には「散文・詩」が先にあった(あるいは、先にある)ように思えてなりません。「何故 像と言葉がこれほどの力を持つのか?
両者はどのような関係にあるのか?
」というテーマも実は大きなものではなく、実はエクリチュール、また、エノンセの「権力性」というものが最大のテーマであったようにも思います。
どうやら江口と小生は、おこがましい言い方ですが、嗜好が似ているようなので、なおさらこのように思ってしまうのでしょう。

それと・・・

>この画廊は似顔絵画家を蔑視しているので

のところがまだよくわからないのですが・・・申し訳ありません。


お互いに批判を交わし合いましょう(でも、お手柔らかにお願いしますw)。
乱文多謝。

P.S.
言わずもがなの確認のようなものを。
「批判」を「悪口を言うこと、貶すこと」と思ってる御仁が時たま見受けられますが、勿論、「物事に検討を加えて、判定・評価すること」ですので・・・
Posted by 偏執長 at 2013年05月31日 02:27
色々と失礼な書き込みを申し訳ないです。
しかも、亡くなったばかりの方に対し、面識ある方かからすると本当に酷い書き込みかもしれません。今後、江口さんの話題の邪魔にならなければ良いんですが。

言い忘れてましたけど、ここのギャラリーの人が、他人の作品にいきなりケチを付けて来ましてね。
誰にでも良い態度は取れないものだとしても、色々あんまり失礼なんでびっくりしました。
勿論、全員に対してじゃ無いんでしょうが、初対面の相手にいきなり酷い事言って来るし、気味が悪くてびっくりしました。

人の作品を見せたら、作品の売り込みにでも来たのかと思ったのか?いきなり馬鹿にしてきまして、「こんなもん作品じゃなくて商品だ」などと言ってきました。
そして新人をバカにする態度にもあきれたもんです。
その割りには、悪いけど飾られている江口さんの作品はどうなんだ?と思ったら、要するに偉そうな事言ったところで、好きな作家の似顔絵であり、有名写真の模写や改造であって、小学生レベルじゃないかよ?と。

画廊の方は、狭い社会の中に居るので、過去の経験から自分達が正しいんだと感じるんだろうなと思ってしまいましたけど。
江口さん、社会がどの程度、画家、作家に対して冷たいかを解って無かったんだか知らないが、理解してたなら、この画廊の態度見れば、当然生きながらにして筆を折ってた事だろうとさえ思ってしまいました。

そして取り扱い作家を見ると、どこかで成功した人、或いは賞を取ったような人ばかり。
江口さんはと言えば、選ばれたのかと思いきやオーナーさんの学校の後輩だとかで、画廊の態度と合わせてがっかりですね。
それなりの成功した画廊はこういうなのか?知りませんけど、日展等の画家と審査員の繋がりに似た物を感じて嫌な気分になりました。
Posted by K_TMS at 2013年06月03日 21:08
K_TMS様。

なるほど、そういうことでしたか!

今度の件(?)についてはしばらく措くとして(逃げる訳ではありません、為念)、K_TMS様の作品をぜひ拝見したいのですがどちらかで発表されているのでしょうか?
Posted by 偏執長 at 2013年06月04日 06:33
大変、失礼しました。
なんなら書き込みの削除をされてもおかしくないのに、ご丁寧にありがとうございます。
江口さんの悪口みたいになって申し訳ないです。

自分自身も、江口さんの作品を見にギャラリーに伺ったつもりが、あんまりびっくりな対応にやられてしまいました。

でも、正直言うと江口さんの作品の鑑賞に行った客に対して、そういう態度を取るギャラリーは、江口さんにも失礼だと思いました。

こちらは、江口さんとギャラリーを同類として見てしまっているようで、これもおかしいですが・・・。

それにしても、作家ファンの方のブログに申し訳ないです。
Posted by K_TMS at 2013年06月04日 21:10
K_TMS様。

>江口さんの悪口みたいになって申し訳ないです。

>それにしても、作家ファンの方のブログに申し訳ないです

お気になさらず。
こういった議論(?)が起きていることは、きっと江口も喜んでいるのではないかと思います(遅くなりましたが、基本的に何らかの表現を発表している人物に対しては敬称抜きでやってます。例外もありますがw。もちろんこういったコメントのやり取りの場でのお相手に対しては敬称付きですが)。
Posted by 偏執長 at 2013年06月05日 01:16
 

プロフィール
偏執長
偏執長
存在の居心地の悪さを綴った文言を 叫び、かかえたストラトにもなにやら叫ばせるインプロヴァイザー(かな?)。 大病で救急車で病院へ向かい、そしてあっち側へ向かうもハーイーデースに追い返されステュクス河のほとりでカロンに1オボロス払う機会を失った過去を持つ。最近また違う病気で病院とあっち側へ向かうも、またしてもハーイーデースには追い返された…。次は三度目の正直(?)となるのか… 通称”チョイバカオヤジ”。ヒンシュクを買うDJ ”hiro”の名も持つ。
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